ベネチア国際映画祭結果

バードマン隊長


 予想通り賞はとれませんでしたね。でもなんか一般民衆の賞みたいなのはもらったみたいなのでそれで十分でしょう。頭の固い評論家連中には多分理解できないでしょうね。そういう人たちは理屈の通ってないものは受け入れられないでしょうから。 雑誌「CUT」のインタビューのなかに、海で捕まえてきたポニョを宗介がバケツに入れるのだけれども水道水を入れる場面があって、普通なら金魚だって水道水なら死んでしまうし、ましてや海の生き物なら海水を入れるべきなんだけど、海水を入れるなら海へ返すはずでしょ?でも何故だか水道水でなければならないと思ったそうです。こういう今までの宮崎駿ならば絶対にしないようなことが今回の映画ではたくさんあるのです。これは氏が色んな呪縛から解き放たれたことを意味しているのではないかと思います。老年に入ってから作風が闊達に、より自由になるというのは偉大な芸術家によく見られることで宮崎氏もその域へ踏み込まれたのだと思います。

 「崖の上のポニョ」は細かいところを挙げへつらうような見方をせずに、ただそのエネルギーと生命力の洪水に浸るように観るのが気持ちいいのだと。  早くも次回作への期待が高まってきました。